そして、バトンは渡された ネタバレ・感想!2019年本屋大賞受賞☆

タイトルとシンプルな表紙が気になって手にとりました。1ページ目から引き込まれました!

ギスギスとした日々が続くなか、この1冊に出会えて良かったです。

読み終わると温かな気持ちに包まれますので、今だからこそぜひ読んでほしい1冊です。

そしてバトンは渡された 作品情報

  • 作者:瀬尾 まいこ
  • 出版社:文藝春秋

そして、バトンは渡された 作者紹介

  • 瀬尾 まいこ(せお まいこ)
  • 1974年大阪生まれ。
  • 2001年[卵の緒]で坊ちゃん文学大賞を受賞。翌年単行本[卵の緒]で作家デビュー。
  • 2005年[幸福な食卓]で吉川英治文学新人賞を受賞。
  • 2019年[そして、バトンは渡された]で第16回本屋大賞を受賞。

代表作

  • [卵の緒]
  • [幸福な食卓]
  • [春、戻る]
  • [そして、バトンは渡された]

そして、バトンは渡された 森宮優子17歳。親5人との物語。

Pixabay引用

主人公の優子には親が5人います。

お母さんが2人とお父さんが3人。

5人目の親にあたる森宮さんとの暮らしから物語は始まります。

森宮さんはまだ37歳で、高校生の親にしてはかなり若いのですが、それでも一生懸命優子の親として奮闘します。

始業式の朝はカツ丼を作って、出勤を1時間遅らせて優子を見送ったり、友達関係で悩む彼女のために大量の餃子を作ってスタミナつけさせようとしたりと、一般な親とは少しズレた所もあります。

しかし優子のことをそばで応援しているのは行動などからわかります。

森宮さんだけではなく、優子の歴代の親はみんな優子のために一生懸命な人ばかりです。

2人目のお父さんの泉ヶ原さんと優子が共に過ごした時間は短いのですが、陰ながら彼女を見守っていました。

彼女が自分の意思で泉ヶ原さんに歩み寄ってくるのを広い心で待つような人でした。

優子のお父さんも彼女のことをとても愛していたと思います。父子2人になって、お母さんがいないことで寂しい想いや悲しい想いをしないように、おじいちゃんやおばあちゃんの助けを借りながら優子との生活を大事にしていました。

小学校の入学式の日にはホールケーキを買ってお祝いをしたり、できる限り親としての役割をしていたのですが、それでも埋められない[お母さん]という存在。

梨花さんは優子の2人目のお母さんになります。若くておしゃれで華やかな梨花さんは、幼い彼女にとってお母さんというより年の離れたお姉さんのような存在でした。

キラキラした可愛い物を教えてくれたり、楽しいことを教えてくれる人だった。

梨花さんもちゃんと覚悟をもって優子のお母さんになろうとしていたし、ちゃんと愛情をもって彼女と暮らしていました。

物語の中で優子は何回も親が変わったり、苗字が変わる度に暮らしも変わったりするけれど、可哀想とか悲惨な出来事はなく、親になった人たちはみんな愛情をもって彼女と接していたので、読んでいくうちにどんどん優しい気持ちがこっちまで伝染してきます。

そして、バトンは渡された 優子の複雑な?生い立ちとは…?

Pixabay引用

優子は3歳になる前に事故でお母さんを亡くしています。生みの親であるお母さんの記憶はほぼ無く、写真をみてもぼんやりとした記憶しかありません。

そこからはお父さんとの暮らしが始まり、2人の生活に梨花さんが現れたのは優子が小学校2年生の夏休みでした。

それまでは主におばあちゃんが優子の身の回りの世話をしていたので、ランドセルや文房具などの持ち物はシンプルな物ばかりでしたが、梨花さんが現れてからは可愛い物、女の子だからこそできるお洒落や立ち振る舞いなど、今までの優子が知らなかった、触れてこなかったものを梨花さんはたくさん教えてくれます。

そのおかげもあって、高校生になった優子は結構モテます。

親子3人での穏やかで楽しい生活は優子が小学校5年生に上がる頃に終わります。

お父さんのブラジル転勤によって、梨花さんとお父さんは別れます。

優子はどっちと暮らすか選択を委ねられますが、まだ子供だった彼女は友達と離れるのが嫌だったので、梨花さんと日本で生活することを選びます。

梨花さんとの暮らしは決して楽なものではありませんでした。お金の使い方が少し荒い梨花さんは、月末になると優子と一緒に家中の小銭を集めたり、そのとき住んでいたアパートの大家さんにお野菜をもらいに行ったりと苦労もありました。

しかし、そんなことは優子にとって辛いことではなく、むしろ梨花さんと過ごした楽しい思い出の1つとして残っています。

泉ヶ原さんと出会うのは優子が中学校に上がる頃です。

優子が6年生のときに、何気なく「ピアノ習ってみたいな…」の一言が発端で梨花さんは泉ヶ原さんと再婚します。

不動産会社の社長である泉ヶ原さんのお家にはお手伝いさんとグランドピアノがある裕福なお家でした。

梨花さんは優子にピアノを習わせるために泉ヶ原さんと再婚したことを知ってド肝を抜かれた優子ですが、まだ未成年の彼女は与えられた環境で生活をすることしかできません。

至れり尽くせりの生活に違和感を感じながらも少しずつ順応していきます。

しかし梨花さんはそんな生活に馴染めず、数ヶ月すると泉ヶ原家から出ていきます。

ときどき優子の様子を見に来たりするので、梨花さんはまたココに戻ってくるのだろうと優子は思っていました。

泉ヶ原さんと生活していたのは中学校を卒業するまででした。

卒業した春休みに梨花さんは泉ヶ原さんと別れて優子を連れて森宮さんのところに行きます。

森宮さんと梨花さんは中学の同級生、一流企業でお勤めしている会社員。

若くて健康でパワフルな森宮さん。

森宮優子になって始まった高校生活。

しかし2ヶ月過ぎた頃梨花さんは置き手紙を残して出ていきます。

2人だけの生活はこの時から始まります。

そして、バトンは渡された 家族とは?親子とは?

Pixabay引用

家族とは何か?親子とは?読み始めたときはそんな疑問が頭の中にチラチラしてましたが、しかし途中からはそんなことも忘れて、ただただ登場人物たちの優しさや優子に対する愛情にほろっとしながら読みました。

優子は実の親と生活した時間はとても短いです。

途中からは全く血の繋がりのない人たちと生活を共にし育てられる。

しかしみんなしっかりと優子のことを大切にし、彼女の親になる強い覚悟をもって家族になっています。

みんな優子の親になれることや優子との生活を受け入れ享受します。

さらに優子に[お父さん][お母さん]と呼ぶように求めた人は1人もいません。

それは彼女のことを1番に考えていたからだと私は思います。

自分がどうして欲しいのかではなく、優子がどうしたいのかを尊重したからだと思います。

血の繋がり、生みの親育ての親など関係なく、[優子]という子供をみんながただただ愛いしていたのを作品から強く感じられます。

物語の終わりの方に優子の結婚式のシーンがあります。歴代の親が参列している結婚式に、優子とバージンロードを歩くのは自分ではないと思っていた森宮さん。

そこで梨花さんをはじめ、親一同が適役は森宮さんしかいないと薦めます。

さらに優子が「私が旅立つ場所も、この先戻れる場所も森宮さんのところしかないよ。」と背中を押します。

そのセリフに思わずうるっとしちゃいました。

森宮さんが優子に対して絶え間なく注ぎ込まれた愛情、それを優子はしっかりと受け止めてるのが全部その言葉に詰まっている気がしました。

だから優子も森宮さんの子供として、家族として巣立っていこうとします。

そして、バトンは渡された ツイッターの評価





そして、バトンは渡された まとめ

とにかくオススメな1冊です。最高に優しくて温かい作品でした。登場人物に悪い人が1人もいなくて、最後まで安心して読めました。

タイトルにある[バトン]はひとつではなかった。

はじめは優子のことだと思っていたのですが、最後の最後に[バトン]のもうひとつの意味がわかります。

もう鳥肌もんです!読み終わったあとはこっちまで清々しい気持ちになります。

私も全力で[バトン]を渡していきたいと思います!

今世の中はいろんなことで心がざわざわしたり、家族との時間が増えてイライラしやすくなったりすることも多いと思いますが、この作品を読んで、もう少しそばに居る人、家族たちに優しく接したり、大切にしなくちゃいけないなと改めて思いました。

是非、手に取って読んでみてください!

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