伊坂幸太郎デビュー作☆オーデュボンの祈りを徹底的に検証しました!

皆さんは伊坂幸太郎という作者をご存じでしょうか?

伊坂幸太郎は、いくつもの作品が映画化されていることもあって、今では広く知られている作家と言ってよいだろうと思います。

小説は読んだ事がなくても名前は聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?

今回は伊坂幸太郎の著書の中でもデビュー作である『オーデュボンの祈り』の魅力をたくさんご紹介していこうと思います。

ぜひ手に取って読んでいただきたいので、できるだけネタバレがないようにお伝えしていきます^ ^

あらすじ

コンビニ強盗に失敗して逃走していた伊藤は気が付くと知らない島にいた。

江戸時代以来外界から遮断されている「荻島」には、奇妙な人間ばかりが住んでいた。

嘘しか言わない画家や島の法律として殺人を許された男、未来が見えるカカシ。

島に到着した次の日、未来が見えるカカシが殺される。

未来をみえるはずのカカシはなぜ自分の死を阻止することができなかったのか。

世界観

この記事を書く上で、他の様々なサイト等を見させていただき、

「ミステリー小説をジグゾーパズルと例えると、伊坂幸太郎の小説はそれでは物足りない。ルービックキューブに例えられると考える。」

と伊坂幸太郎を評している方がいました。

私はこの表現を見て「なるほど」と納得せざるを得ませんでした。

『オーデュボンの祈り』はミステリーの要素はあります。

死体があり犯人もいて、ミステリー小説としても面白い作品であると言えます。

しかし、「名探偵が事件を解決する」といったお約束とは違った作品であり、物語が断片的で読みづらいと感じる部分もあります。

一方で最後まで読み進めていくと、全て話は収束し、無関係だと思っていたものがリンクし、最後に驚きの展開となっていきます。

伊坂幸太郎の作品にはミステリーの流れとはまた違った、伊坂幸太郎ならではのパターンがあり、そこもまた楽しめるポイントであると思います^ ^

登場人物たちの個性が強い

『オーデュボンの祈り』をはじめとする伊坂幸太郎作品の魅力の1つに登場人物があります。

登場人物1人1人が個性的であり、1人の主人公を中心に廻りの人達が関わるのではなく、本に出てくる人それぞれが主人公格の存在であり、誰かが欠ければ話が成り立たないものとなっています。

先ほど、『オーデュボンの祈り』はミステリー小説としても面白い作品であるとお伝えしましたが、実際には極端に言えば、犯人の存在も物語の一環であり、そこまで重要な存在ではないとも言えます。

そのくらい、周りの登場人物たちも個性が強く、人物像が深く考えらえている重要な存在として描かれています。

主人公以外にも読んでいくうちにお気に入りの登場人物にも出会えると思いますよ^ ^

また、伊坂幸太郎作品の登場人物は今後の作品にも再登場していきます。

『オ―デュボンの祈り』に登場する「未来が見えるカカシ」は様々な作品で語られていますし、主人公である、「伊藤」もこの先『ラッシュライフ』等でも登場します。

伊坂幸太郎自身も「実際、今までの短編と長編はすべてつながっているんですよ」と語っており、自分の好きな登場人物にまた出会ったり、物語の関係性を見つけたりできるのも魅力の1つといえると思います。

文章の構成がとても凝っている

伊坂幸太郎の作品は文章の構成がとても凝っていて、ストーリー展開も想像していない展開にドキドキさせられます。

また、個性的な登場人物たちの台詞回しも独特でぜひ楽しんでいただきたいと思います。

主張


『オーデュボンの祈り』は虐殺による動物の絶滅をテーマにしているといわれています。

実際、登場人物の台詞の中で「人間ってのは失わないと、ことの大きさには気がつかない」や「人間の悪い部分は、動物と異なる部分すべてだ。

音楽なんて聴くのは人間くらいのもんだ」というものがあり、人間の愚かさにも言及されている部分があります。

また、伊坂幸太郎作品の中では「犯罪者」とは別に「悪人」が登場します。

「犯罪者」が法律上の罪を犯した人間(『オーデュボンの祈り』では主人公の伊藤)に対して、「悪人」とは悪意を持つもののことです。

悪人には警察官など地位が高いがリスクのない暴力を振るう人間が多く、『オーデュボンの祈り』にも登場します。

伊坂幸太郎作品では「悪人」を野放しにせず、何かしらの方法で「罰」が与えられます。

伊坂幸太郎作品は「勧善懲悪」のストーリーとなっているのです。

『オーデュボンの祈り』の中で罰を与える役割である「桜」という人物は島の「ルール」で殺人を黙認された男であり、彼自身の判断によって犯罪者を銃殺する。

この「桜」の存在もまた、「人が人を裁くことができるのか」という問題提起なのかもしれないですね^ ^

最後に


本記事を読んで、少しは『オーデュボンの祈り』に興味を持っていただけたでしょうか??

この『オーデュボンの祈り』は伊坂幸太郎のデビュー作とは思えないほどの作品であり、伊坂幸太郎作品の中でもおすすめの作品です!!

この記事ではお伝えしきれなかった魅力もまだまだたくさんあるので、ぜひ手に取って読んでみてくださいね!^ ^

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