【漫画】彼の手も声ものあらすじ・登場人物・オススメの理由を紹介!

切なくて、幸せで、辛くて、彼が好きで…胸がぎゅーっとなるあの感覚。心臓痛くなるようなぎゅーを味わったこと、誰しも一度はありますよね。大人になるとあまり味わえなくて、心臓痛くなるようなぎゅーを味わいたい!と思いませんか?胸キュンではない「胸がしめつけられる」瞬間、そんな瞬間がちりばめられている作品を紹介します!

この作品は、自分も高校生時代に別マ連載で読み、単行本も買いました。私の学生時代の恋愛観がこれで作られたと言っても過言ではありません。今や電子書籍でも読める時代なんですよね、時の流れを感じます(+o+)!学生時代読んでいた方はタイトルを聞けばパブロフの犬のごとくぎゅーっとなった自分を思い出すはずです。

現役学生世代には新鮮で、大人女子は忘れかけていた何かを思い出させてくれます。80年代の雰囲気と、高校生の独特の雰囲気を見事に切り取った名作です!

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作品紹介

『彼の手も声も』1989年~1990年、集英社『別冊マーガレット』で連載されていた作品。全4巻。

作者紹介

いくえみ綾(いくえみりょう)

1964年生まれ、北海道出身。1979年、別冊マーガレットで漫画家デビュー。2019年に40周年を迎えました。2019年『G線上のあなたと私』がドラマとなりました。『あなたのことはそれほど』も以前ドラマ化されました。どちらも女優の波留さんが出ているんですよね。映画化された作品は『潔く柔く』『プリンシバル』。

本人はターニングポイントを『バラ色の明日』だと答えています。人生の悲喜こもごもを光と影で映した作品でした。このあたりから、ラブストーリーだけでなく、さらに深みを増した物語が増えていきます。2000年に『バラ色の明日』は小学館漫画賞を。映画化された『潔く柔く』も2009年講談社漫画賞を受賞しています。

描く人物のリアルなセリフやコマ割りが抜群にセンスがよく、少女漫画のカリスマ的存在。コマ割りが独特なのでよく読みこまないと、このセリフってどっちが言っているの?となるときもあるほど、音楽が流れるように物語は流れていきます。

「いくえみ男子」なる言葉がでるほど魅力的な男子を描くことで有名です。いそうでいない絶妙な男子なんです!ユニコーンが好きな時期に、出てくるキャラクターが奥田民生さんにそっくりだったことも(『I LOVE HER』)あります。これは香取慎吾さんでは?と思う短編もありました(『あの星になるから』)。

「いくえみ男子」の知名度がやばくて過去にこんな企画もしていたのは驚きです。このツイートは過去もものです。

『おやすみカラスまた来てね。』は大人の恋愛模様のドキドキと切なさ満載で現在スピリッツにて連載中。2019年12月12日に第4巻が発売。


『1日2回』アラフォーの幼馴染の再会を描くこの作品は「ココハナ」で2019年の11月号で連載スタートしています。

『彼の手も声も』あらすじ

引用元  https://www.pakutaso.com/

札幌近郊の高校を舞台に描かれた素朴で胸締め付けられるラブストーリー。高校2年生の水内奈緒(美術部)と高校3年生の苫谷健司(陸上部高跳び)の恋愛模様を中心に、友達、進路、などがリアルに描かれています。好きにどっぷり浸る気持ちと、好きばっかりだと少し苦しくなるような気持ちとが複雑にからみあいます。対照的な性格の友人の明世や、部活の先輩葛西もつかみどころのない魅力的なキャラクターで物語のスパイスになっています。

水内奈緒が女子から嫌われる女子かもだけど可愛い

引用元  https://www.pakutaso.com/

主人公・水内奈緒って名前からしてなんだかほっこりしていますよね(笑)。実際でてくるキャラクターもとっても愛らしいです。現役時代に読んでる時代は奈緒が苫谷健司と仲良くなっていく過程が、奈緒の愛らしさのなせる技だと思いました。子犬みたいに純粋でかわいいんです。

主人公のナオチャンは、大好きなけんちゃんが足を怪我してることに誰よりも早く気付くんですよね。 大好きでずっと見てるから。

引用元  https://twitter.com/akaihitoLOVE/status/597639425238044674 秋の夕顔@akaihitoLOVE

今読むと、友人の明世の気持ちに想いをはせてしまいます…。奈緒は計算ではなくドジっぷりも含めて天然なんです!けど、そういう天然の愛らしさ、ドストレートにわかりやすい愛らしさって明世のような真逆のサバサバ系女子にはまぶしいよなぁって思います。かなわないですよね…。

奈緒も明世のことをまぶしく思うシーンもあります。そこが奈緒のかわいい素直なところなんです。好きなものに素直になるってすごく強みですよね。令和の世の中にも通用する普遍的な、かわいらしくもある意味強い奈緒が今の私にもまぶしいです( ;∀;)!

苫谷健司ってかっこいいんじゃない、魅力的なんです

正統派なイケメンで高身長で、優しくて、包容力があってという彼ではないんです。良くも悪くも普通の高校男子なんです。そもそも高校生のときってみんな発展途上じゃないですか。アラフォーでも十分発展途上ですけどね。成長していく姿がまぶしい苫谷健司です。苫谷健司は身長もそんなに高くないし、描かれている絵をみても愛嬌のある顔立ちなんです。

でも、大事なことは見落とさないようにしようとする姿勢が苫谷健司のいいところなんです。見落とすか見落とさないかという結果より、そういう点においての嗅覚が優れている男性になりそうな予感のする彼です。希望的観測が多いですね(笑)

健司の魅力がこんな感じだなぁと思うのが、『ジョゼと虎と魚たち』の恒夫です。田辺聖子の小説で2003年に映画化されていますが、見たことありますか?妻夫木が恒夫という役で等身大の大学生の青年を演じています。恒夫のもつ「若さ」「幼さ」「器の小ささ」「純粋さ」がすべてあるからこそ魅力的な男性として描かれています。

その恒夫を彷彿とさせると個人的に思っていました。苫谷健司は明るいし、おもしろいし、人気者だし、でも、悩みがないわけじゃない。考えていないようで考えている、考えているようでそこまで考えが及ばない若さ。そういう意味で、純粋な奈緒が好きになっていくのがわかるなぁって思いました。

今読むと時代を感じるファッションが新鮮

ダサいとか、昔の流行りがてんこもりとかではないし、あのころでいったら絶妙におしゃれな感じだったと思います。奈緒の遠足コーデは、ロールアップのデニムにボーダーのソックスとかって、なんか奈緒のカジュアルかわいい~!!ってなったの覚えています。

夏休みに学校に遊びにいく奈緒のファッションが、めっちゃ中途半端な丈のソックスにひざ丈スカートとか着ているのですが、かわいい奈緒だから許されるよそれってなるんですけどね。でも、作品の中の雰囲気が好きすぎてファッション性とかそんなに必要ないなって思いました。

奈緒のファッションが目にとびこんでくる男性のセリフが出てきますが、健司はそこは何にも感じてないんですよね。奈緒のファッションとか。ファッション込みで好きってありますが、好きで着ている服覚えていないという懐かしい記憶がありますので、今読み返すとここが印象的です。

引用元  https://www.pakutaso.com/

奈緒の髪型も当時はなんかすごくツボでした。奈緒っていろんな髪型するんです。耳の上からの三つ編み。なんだろう…あの髪型ってオリジナルなんでしょうか。あとは編み込みも登場しますが、セーラーと編まれた髪がベストバランスでかわいいです。奈緒の髪型と背丈と内またと…性格とビジュアルがぴったりでそこも読んでいて楽しいです!

高校時代の好きがでこぼこでいとおしい

引用元  https://www.pakutaso.com/

高校生時代の好きってなんか簡単ですよね。いい意味で。簡単でいいんだなぁって感じさせてくれる高校生時代の「好き」がいとおしい作品です。絵がシンプルなので、描かれていない空白部分を読者が脳内で埋めてしまうような感じです。

二人のお互いを好きの好きになり方が、その深さが、痛いほど伝わってきます。大人になってテクニックを覚えたら、そんなこと言わないほうがいいのに、とか、そんなこと言う人はやめたほういいよ、とか面倒くさいことも増えますよね。

なんか奈緒が好きになったなら、健司が好きになったなら、それでいいんです!という、若さのもつ説得力があります。部活、家庭環境、放課後、学校のにおいすべてがまざってタイミングと環境のなせる技の高校時代の恋愛。まぶしくていいじゃない!という気持ちになります。

二人の穏やかで二人らしい空気がとてもとても好きでした。こういうのってうれしいよね、こういうのって不安だよね、こういうのってやだよね、を素直に感じる奈緒が素敵です。

さすがの画力、瑞々しい絵柄

先ほど、シンプルと言いましたとおり、印象的なシーンほどすごくシンプルで二人が際立ちます。その瞬間が無音になったかのように読んでいて瞬間の切り取った感じを受けたのを覚えています。息をのむとでもいいますか…。

いくえみ綾のカラーページを別作品で読んだときに、光のあたっているところってこんな風に描けばいいんだって高校生の時に思ったのを今でも覚えています。モノクロでも、その恋愛のしずる感がうまくでているタッチだと思います。

舞台が北海道ということで、同じ北海道が舞台の高校生恋愛モノの映画『ハルフウェイ』ご存知ですか?若かりし岡田将生さんと北乃きいさんでていました。『彼の手も声も』より郊外かなとも思いますが、瑞々しさはこの映画の情景のようだなと思いました。

LINEとかなくてもすれ違いは起きるのがつらい

この作品の時代背景ですと、LINEどころかポケベルもないわけで…。家に帰ってしまったら、家電話にかえるしかない時代なわけで…。アラフォーでもそれはもう無理というくらい不便な時代の恋のお話です。二人は同じ高校なので、接点はあるわけですが、せつない時って逆に同じ建物内にいるほうがなんか苦しいことってありませんか?

LINEが便利だからこそすれ違いが起きるような気がしてきた昨今。部屋にコードレスの子機を宝物みたいに準備する奈緒のキラキラした気持ちがなんだかうらやましく思えてきます。

二人が仲良くなり、つきあい、そんな流れの中でどんな風に魅かれていくのかが毎日やりとりしなくても流れていけるものなんだと感動。LINEでも、そのタイミングとかでぎゅーってなるのが現代なんですが、やはり不便さがぎゅーを盛り上げてくれているのは間違いありません!

娘にも読ませたい!好きのせつなさと好きのもろさ

娘が大きくなったらこの作品読ませたいなぁと思います。好きがおっきくなっていくときの、楽しさと切なさともろさをひっくるめて教えられそうです。まず、過激な描写は一切でてきませんし、だからこそ「触れる」ことがあればそれはも「ひゃーーーー!!」になるわけです。

大人になればいくらでも自己責任で奔放に恋愛できますから、親からすれば『彼の手も声も』みたいにビー玉みたいにたったひとつの恋みたいな恋愛を望んでしまいます…。男子って結構繊細なんだよってことも切に伝えたい!(^^)!

評価

ぎゅーではなくて、「ぎゅーーーーん!!」って表現されていますね。胸キュンとはまた違ったなにかを感じている方もいるようです!

古い作品って販売していないんですね…電子書籍でなら読めますね。

「リアル青春本」まさにそんな言葉がぴったりの作品です。

まとめ

引用元  https://www.pakutaso.com/

『彼の手も声も』のこの二人は、社会人になってもつきあっているのか…私の予想は別れているかなぁ、それが意外とリアルかな、なんて思ったりもするんです。でも、若い時の一瞬の中に永遠を見出すような根拠のない自信が、忘れかけていたものを思い出させてくれるようです。

同時期に読んでいた紡ぎたくの『瞬きもせず』も『彼の手も声も』のように高校生の恋愛模様ですが、この二つのもつ共通の木漏れ日感が私はとても大好きでした。どちらもかなりおすすめです。

昔、読んだ人もぜひぜひ再読おすすめしますし、お子さんや姪っ子でも高校生がいたら勧めてみて下さい(笑)!!

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